BIOGRAPHY /

山下 三千夫の活動について紹介します。

1948年

鹿児島県坊津町に生まれる.

1967年

初個展

1975年

葦の画廊(東京)にて個展 フランス留学(~1976年)

1977年

山形屋画廊(鹿児島)にて個展。以降1年おきに同画廊にて開催。

1994年

神戸阪急にて個展

1996年

横浜そごう、神戸阪急にて個展

1998年

天神岩田屋(福岡)にて個展

1999年

横浜そごう、ギャラリーアクシズ(大阪)、阪急百貨店うめだ本店(大阪)にて個展

2000年

ギャラリーアクシズ(大阪)、神戸阪急にて個展

ギャラリーベルンアート(大阪)、JR大阪セルヴィスギャラリーにて個展

2002年

阪急百貨店うめだ本店(大阪)にて個展

2002年

ギャラリー東京映像にて個展

心の眼

1973年(昭和48年)から現在までの絵と久しぶりに対面しました。色々な表情の若者がそこには有りました。過ぎた日の自分の背中を見ていると、私なりの絵における原則と、普遍的なものが見え隠れする気がします。最近の絵においては、表現や様式というものは二次的なことであり、目に見える自然を媒体として生み出される要素を求めて描いています。とは言っても基本は、自由に描くことです。若いとき、苦しんだり、投げ出しそうになったりと、色々な思い出の中で捜し求めていたことは、直に自由に描くための方法だったのかもしれません。

少なからず、多くの絵描きは完全主義者です。私もそうかもしれません。職人的な部分を持つからでしょうが、完成した絵に満足することは滅多にありません。それでも自分の気の持ちようによっては、すばらしく見えることも、ほんの一瞬あるようです。また、何日も色を積み重ね、少し先の見えて来た作品でも、何か気持ちの行き違いで、それ以上、先に進めなくなるときがあります。特に良い絵になる期待の大きいときなど、気持ちの冷却期間を要します。製品を生産しているのではありません。寧ろ絵が出来上がらなくても良いと思う。臆病なのかもしれません。

人工的才能を全面に出し、団体やサロンで一生、消耗戦を続ける画家達が多い中、自然と戯れながら臆病でいて良いのか分かりませんが、私なりに心の眼を増やしながらまた、その眼が全てを赦すことの出来る日が来ることを信じ描き続けて生きたいと思います。